1.起業の意義の明確化

独立後は自分を生かして自分の好きな仕事が自分の意思で実行出来て、サラリーマンでは味わえない充実感と喜びがあります。

 

しかし、独立・起業自体は決して難しいものではないが、現実は厳しく起業後10年生き残るのは並大抵なことではありません。独立に際しては、漠然と人に使われるのが嫌だといった程度の気持ちではなくしっかりとした目的意識を持つことが大事です。

 

忘れてはならないのはどのような事業にもリスクがあるが、シニア・定年起業家は特にノーリスク経営を目指すべきだということである。何故ならその後の人生では起死回生の時間がないからである。見栄を張らず、お金にもこだわりすぎず、固定費の少ない失敗しない経営を目指し、今一度、冷静に独立・起業に対する強い覚悟があるのかを自分に問いかけてみて下さい。


2.事業内容・目的の明確化

シニア・定年起業の場合、新たな人生を送る絶好のチャンスなのであり、何の制約もないのだから本当に自分のやりたいことだけをやればいいのである。そして人生を満喫すべきである。やりたいことをやって誰かのお役にたつ、また利害だけで結びついたのではない新たな人間関係も構築される。

 

まさに充実した第二の人生の幕開けである。

 

仕事の選び方として列挙すれば

・自分が本当に生きがいを感じて毎日仕事をすることが楽しくなる仕事であること

 ⇒逆に言えばやりたくない嫌な仕事は絶対行わないことです!

・お金だけを追求するのではないが、人生をエンジョイできるだけのそこそこの稼ぎも可能な

 仕事であること(起業する限りは、単なる無償ボランテイアでは長続きしません。)

 ⇒理想ですが、起業の稼ぎで何とか生活出来て、年金は老後の資金として手付かずで

 全額貯金できると良いですね。

・出来る限り自分の過去の知識、経験、人脈を活用できる仕事であること

 ⇒他人を過度にあてにしてはいけないが、貴重な知識、経験等使えるものは大いに活用しましょう!

・自分の実力を冷静に自己評価して過信せず自分にとって成功率の高いと思える仕事を選ぶこと

 ⇒過信は禁物です。一度冷静に自分を第三者的に値踏みしてみて下さい。意外な強みもきっとありますよ。

・お金の為だけでなく人から喜ばれて社会の役にも立つ仕事を選ぶこと

 ⇒ありがとうの言葉を多く貰える仕事が理想ですね。

・年齢に関係なく健康な間は無理なく長く働ける仕事であること

 ⇒生涯、何らかの形で社会と関わりをもてて介護保険のお世話にならずにすめば理想です。

・リスク(特に金銭リスクは避けましょう)が限りなく少ない仕事であること

 ⇒年取ってからの大きな借金だけはやめましょう!

等々が考えられます。

 

自分の心に忠実に、かつリスクが少なく無理のない満足のゆく起業は何かと考えて事業内容・目的を

鮮明にひたすら絞り込んでゆくのである。できればシニア・定年起業は現役時代から将来を見据えて、

人間関係や起業の予行練習等出来る限り、具体的起業のスケジュールを決めてさまざまな準備を

早目にしておくに越したことはありません。


3.実力相応の身の丈にあった起業

シニア・定年起業はこれまでの経験を活かした起業なので、ここにきてカッコ良い転身を図ろうなどと野心を決して起こさないことです。自分の実力や身の丈にあった無理の無い起業の方法を選んで下さい。


これから元気に働ける年数は限られています。初期投資をかけすぎないことが肝心です。初期投資をかけすぎると回収に時間が掛かりすぎて老後の資金として残すべき退職金や年金までも使い果たして本来のシニア起業の”自由気ままなセカンドライフを満喫する”という趣旨から大きくはずれてしまいます。


小さく初めて徐々に身の丈にあった大きさに育て上げるのがコツです。常に、起業の際の思いを忘れないことです。


4.資金繰りに困らない事業を選ぼう

シニア・定年起業は人生をエンジョイする為の起業なのです。とにかく資金繰りに問題のない起業を目指すことです。金儲けや自分の見えの為にだけ起業をするのではないのです。自分が現役時代にできなかったことを今こそするのです。

 

とにかく借金を前提の起業では、心休まる日々は送れません。事業規模は小さくとも常に資金繰りに困らない事業を選択して下さい。預金通帳にいつも最低でも1~3カ月の事業売上分に相当する余裕資金が残っているようにすると心に余裕が出てきますよ。

 

5.現役時代の肩書は忘れましょう

今から起こす事業は、以前の自分の企業経験からすると実にちっぽけな存在です。

大手企業に勤務していた方ほど前職での成功体験に固執する傾向がありますが、昔の会社のネームバリューや肩書で何とかなる商売とは訳が違うのです。

 

昔の部下や取引先は以前の会社にいた時のあなたとしては、当然扱ってくれません。今やあなたは彼らにとっては、社外の過去の人なのです。いまさらあなたが、先輩風を吹かせても簡単には取引してくれる訳がありません。謙虚に昔の部下や取引先には接しましょう。とにかく昔の人には最初から頼らないことです。

 

独立独歩、牛歩のごとく、しかしながら、確実に自分の目指す世界を突き進んで下さい。

 

6.幸せな事業家を目指そう


起業して単にお金稼ぎをするのでは面白くありません。でも商売・事業の本質はお金儲けと言えなくもありません。結局、趣味の延長の世界ではなく事業と言えるためには最低の資金の裏付けが必要です。自分にとって幸せな事業家のイメージを再確認してみましょう。

 

1)あなたの目指す事業のお客さんは、どのような人ですか?

  そのお客さんのお役に立てることで自分が幸せと感じれますか?

 

2)ビジネスリスクはありますか?

  最悪の場合、事業撤退は簡単にできると思いますか?

 

3)事業計画を立てて、利益予想や当面の資金繰りは大丈夫ですか?

  特に、資金的には兎に角、無理は禁物です。

 

4)この際、事業計画と併せて人生計画も予測して生涯の収支予測をお勧めします。

  年齢に応じた家計収支計算を起業の収支とともに計画して安心して事業が遂行

  出来るように準備して下さい。

 

5)自分の満足の為に、あなたの家族や周囲に迷惑を掛けないことを 心に誓えますか?

  ⇒ 先ずは自分の最愛の家族が不幸になることがないようにあらゆる角度から起業設計を

  用意周到に行って下さい。

 

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